女医の子育て

二児の母。キラキラな生活はできないけれど、子供にとっていいことは何だろうと日々悩みながら育児をしています。

授乳中の方の乳がん検診

こんにちは

 

ママ女医です👩‍⚕️

 

 

最近はドラマでラジエーションハウスで

 

放射線科が注目されていて、

 

放射線科を専門として勉強している私としては

 

嬉しいばかりです🌟

 

(基本目立たないし、放射線科って何してる人?とよく聞かれるので…笑)

 

 

先週放送されていたのはマンモグラフィーの回でしたね。

 

授乳中の方の乳がん検診について

 

ちょこっと覚えておいて頂きたいことがあるのでお話します。

 

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放送回にも出てきた"デンスブレスト"

 

乳腺濃度が濃いことで悪性所見などの発見が難しいことが問題なのですが、

 

授乳中の方は乳腺が発達することでデンスブレストに近い状態になります🤱

 

もちろんエコーと組み合わせて頂くことも重要なのですが、

 

エコーをもってしても、授乳中の乳腺は判別が難しい場合が多く、

 

通常状態と比較して精度が落ちることが多いです。

 

ではいつから通常状態として同レベルの精度になるのか?ということですが

 

卒乳後、約1年程ではないかなと個人的に思います。(⚠️もちろん個人差あり)

 

 

もちろん授乳中に検査を受けるのが無駄とかそんなことはありません。

 

エコーもマンモグラフィーも実施する技師さん達は優秀な方が多いですし、

 

可能な限り隅々までしっかり見て下さりますので、

 

定期検診は受けてくださいね!

 

ただ、ご自身での触診はかなり重要になってきます。

 

乳腺がつまることでしこりを感じることもあるかもしれません。

 

ただ、授乳しても無くならないしこり、大きくなるしこりは

 

必ず乳腺外来への受診をおすすめします。

 

忙しいとは思いますが、週1回でも月1回でも触診をお願いできればと思います。

 

乳房の自己触診の方法についてのページ貼っておきますね。

↓  宮城県予防医学協会のページです。

http://www.mhsa.jp/checkup/woman/mammography/

 

乳癌は早く見つかれば、

 

部分切除など見た目でもダメージが少ない手術もできますし、

 

切除範囲が広くなっても、

 

再建術(見た目を元の状態に近づける手術のこと)も保険適応になっています。

 

乳腺ということで恥ずかしい気持ちがあったりするかもしれません。

 

でも何かあった場合はそこをどうか乗り越えて

 

愛する家族の一員である自分自身も大切にして頂ければと思います。

 

回り回ってきっと子供のためにもなると私は思っています。

 

 

 

 

 

今日はこの辺りで失礼します。

 

最後までお読み頂きありがとうございました。